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死ぬ計算なんてしないさ
「…………最悪だが、なんとしても、カンタレラ製薬会社の軍隊から逃げ出し、また、エンゼルと戦わずに逃げることを考えている。まぁ、難しいが、地の利がある。こちらが有利だな」
俺は、キョウマの意見を聞き、考える。
「…………どんな、作戦だ?教えてくれ」
「………朝になったら、教えよう。ほらほら、お前も寝ろ。睡眠不足が、生存率を下げてしまう。だが、言わせてくれ」
キョウマは、俺の目を真剣に見て、言う。
「……………僕が、死んでしまうかも知れないが、必ず、お前達を逃がす。約束しよう。必ず、お前達を逃がすとな」
キョウマ?
お前、なにを言ってるんだ?
お前が死ぬ?
おいおい?冗談が酷いぜ?
「………笑えねぇぞ?」
そうして、俺は、寝た。
キョウマが死ぬ計算をするなんて、思えない。
アイツは、以前言った。
「死ぬ計算はしないさ」
そう言ったよな?
ふざけんなよ?
そうして、朝を迎えた。
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