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悪友の推測2
「まぁ、それは、さておき。深刻な話しがしたい。いいか?」
キョウマが、真剣に言う。
「なんだ?」
「エンゼルの件だ」
「あの天使か?対処法か?」
「ある程度、考えたんだ。聞いてくれ」
「分かった。なんだ?」
「恐らくだが、エンゼルは、この島から、離れない」
「どう言う意味なんだ??」
俺は、素直に分からない。
キョウマが続ける。
「………何故、この島から、逃げないのか、考えていた。棺桶から、出て、僕達を襲った時、すぐに、逃げられたはずだ。だが、エンゼルは、逃げずに、この島に、残っている。ワーム達を操って、兵隊達を全滅させた。それなのに、逃げていない。…………その証拠を見せるぞ?」
キョウマが、パソコンを取り出す。
映像が流れた。
「………これは、オーロラか?どこだ?」
「………このオーロラは、エンゼルの翼だな。この映像は、外に置いてある、カメラで、リアルタイムで見ている。………あの翼で、なにかしている」
俺は、聞く。
「なんだよ?俺達を殺す為になんかしてんのか?」
キョウマが、困った顔をする。
「………今、エンゼルが何をしているのか分からない。だが、朝になれば、分かるかも知れない」
「朝になったら、どうなるんだ?」
キョウマが、小さな声で、推理を言う。
「…………ワーム軍団に殺られた、カンタレラ製薬会社の部隊を回収しに、人間の軍隊が、来るはずだ。恐らくだが、輸送ヘリ数機と、小型船が、こちらに来るだろうな」
マジか?
「それなら、助かるか?どうだ??」
キョウマは、首を振る。
「カンタレラ製薬会社の目的は、分かるぞ。それは、あの、異星人。Angel。エンゼルを回収するはずだ。残念だが、僕達は、救助はされない。最悪、口封じで殺されるな」
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