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それから3日後、僕はアメリカ・ホワイトハウスに招かれていた。
国連とNASAの共同プロジェクトの説明を受けるために。
手紙を僕が確認したとほぼ同じタイミングで、首相官邸から電話がきた。
相手は、テレビでよく見る総理大臣だった。
「この世界を救うために、君の力が必要になった。どうか日本の……いや、世界のために協力していただきたい。そのための協力を、日本は国家として惜しまないつもりだ。」
まさかの総理からの頼み事。
しかも、それは世界を救うプロジェクトに協力するということ。
僕からしたら、何のことだ? という気持ちでいっぱいだった。
学校でもそれほど目立つ存在ではなかったし、成績だって中の上くらい。
運動神経だって決して良くはない。
そんな僕が、世界を救う?
全く訳が分からなかった。
気がついたらアメリカにいる。
人生初の海外旅行が、まさかこんなことになるとは……。
これからどうなるのか、僕には皆目見当がつかなかった。
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