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次に反応したのが、僕の生まれた国、日本だった。
僕が日本人であるということから、
「奇跡の子の生まれた国・日本は、彼の行動を誇りに思い、全面的にサポートをすることを表明する。」
アメリカの次にはなったが、すぐに応援してくれることを表明した。
世界各国を回るための資金、滞在のための資金を募る募金活動なども素早く開設され、瞬く間に大きな額の資金が集まった。
「これだけ活動の応援をしてもらえるなら……。」
両親がこれからの活動に希望を持つ。
もちろん、僕も期待していた。
アメリカと日本。
2国だけでもこんなに心強い気持ちになれるのだ。
きっと、世界中の気持ちが集まれば、本当にこの珠は地球滅亡に抗える力になるのではないか、と。
「では、早速アメリカから感情集めを始めよう。いかに盛大に告知や広報をしたところで、珠が育たなければ世界は確実に滅んでしまうのだ。辛い1年になるが……覚悟は出来たかね?」
ニコラウス大統領が、真剣な眼差しを僕に向ける。
少し前の僕なら、その視線に怯んでしまっただろう。
しかし、今は違う。
「やります。大丈夫です。」
ここまで来たら、覚悟を決めて全力を尽くすだけ。
そう思った。
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