心の友

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心の友

 私には、エブリスタで知り合った心の友がおります。  ……いいえ……これは、おりました、と記した方が適切でしょう。  彼の名は……仮に「Aさま」とお呼びしましょうか。  そのAさまは、エブリスタを退会し、他の小説投稿サイトを本拠地となされたようです。  同サイトがAさまにとっての安住の場所となったのならば、真にほむべきことであります。  さて……新たなペンネームを望んでいたAさまと私がつぶやき機能にて、やり取りしていたところ、こんなことがありました。 みか「いろいろしつこくて、すみませんでした。  しばらくは静かにしていますね。  荒々しくも知的な作家ですので……上記を書き換えてみます。  新緑が野山に薫る今日このごろ、Aさまにおかれましては、いかがお過ごしでありましょうや。   貴方様は、エブリスタにて邂逅(かいこう)できた(まが)(かた)なき稀有(けう)な我が友垣(ともがき)であります。   爾汝(じじょ)の交わりをお許しいただいたゆえ、我が方より多岐に渡り雑駁(ざっぱく)な話題を持ち掛けておりましたが、玉響(たまゆら)、静粛にすることと致す所存でありまする。  秀絶かつ綺羅目出(きらめで)たかりき、新たな筆名を授けられ、光輝(こうき)を得られますことを冀求(ききゅう)し、皐月(さつき)の結びの章句へと変えさせていただきます」 Aさま「ちょっと待って、いきなりどうしたの いきなり格式ばった言い方されると、背中がムズムカ、お尻がカイカイになるんだけど」 みか「てへへっ(>ω・)てへぺろ  まぁ、みかという者はこんな文章も記せるってことなんですよ。  元々、私は読みにくい文章ばかり書いてたんです。  ……ですので、私がエブリスタへ投稿している小説は、かなり角が取れていて、文体が軽くなっていて、読者さんに親しみやすくしてあるんです」 Aさま「え? アレで? (マテ) 古文の授業の教材だとばこり(嘘)」  私の大切な心の友でいらっしゃるAさま、他のサイトでのますますのご発展とご活躍を祈っております。  あなた様の傑作であるシリーズ作品、みかは好きだったんですよ。  次のエピソード内の文章は、私がAさまの小説へ送った感想です。  Aさまのアカウント削除にともない、この小説作品はもうエブリスタでは読めません。  エピソード名は感想のタイトルとなっております。
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