16人が本棚に入れています
本棚に追加
───Side Nao.
彼女とようやく一緒に住める日が来た。
彼女の入院中作ったスペアキーで色々準備はしておいたし、何も抜かりはない。
問題は彼女が少しずつ違和感を感じ始めだした事。
今はまだ周りと関わるきっかけが無いから、僕の言う事だけを聞いているけど。
もうこのまま君をここから出す気なんて無いけど。
職場にはこれを機に退職させてもらう様に言ったし。
彼女のスマホは全てチェックした上で壊しておいた。
こういう時に家に押しかけてきそうな友人には引っ越すことになったなんて適当を言って押しかけて来ないように牽制をした。
後は、彼女の記憶が戻ったとしても…このまま離さないだけ。
───ねぇ、絵奈ちゃん。このままずっと僕ので居てくれるよね。
最初のコメントを投稿しよう!