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そうはいえ、全くこの男の情報それ以外に知らないけど。
隣に立つ男を見れば、時々周りを見渡している。
前まで自由に過ごせてたのに、何で護衛係なんて。
私が娘だってバレた原因は何だったんだろうか。
余計に普通には過ごせなくなってしまっていた。
普通に学校生活を過ごして、恋をして、そのうち普通の幸せな家庭を持ちたかった。
そんなのは既に叶いそうにない。
「普通、が良かったのにな」
そう呟いた私の声はどこか風に乗って飛んでいく。
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