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「ねぇー!いいでしょ!初めての飲み会!」
「ダメだつってんだろーが!この阿呆!」
ひっそりと参加してたサークルがあるんだけど、そこで今週末飲み会が開かれる。
恋愛は出来ないけど友好関係はそれなりに上手くいってる方だと思う。
それで夜護衛外して飲みに行きたいって話をしてるんだけど朔夜は首を縦に振らない。
「お前ね、他の組が俺らの所みたいに堅気に迷惑かけないとか心得てる所ばっかじゃねーの。お前が一般人と酒飲んでフラフラしてる間に攫いに来る所だってあるんだよ、分かってんのか」
「お酒飲み過ぎないようにするし!」
「人の話どう解釈したらそんな話になんだ、ボケ!」
大学生、周りはたくさん飲みに行ったりしてるのに私はいつも行けない。
今回くらい行きたい。
「とにかく無理、そういうのは諦めろ。」
「…何でもかんでも諦めろって、私だってこんな家に生まれたくて生まれてきたわけじゃない」
「…は?」
思わず漏れた本音を再度朔夜には言わず背を向ける。
この家から出るのもダメ、何をするのもダメ。
自由がないこんな生活でこんな家に居たい訳無い。
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