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「星羅、お前今なんて」
手首を掴んでくる朔夜の手を思い切り払う。
「触んないで」
それだけ言って睨むと、朔夜はそれ以上追っては来なかった。
本当、こんな家出ていきたい。
我が家にお母さんは居ない。
お母さんもこんな風にこの家に嫁いでから自由が無かったと言う。
母が亡くなったのは病気だったけど、自由が無くてもいつもニコニコ笑ってたイメージしかない。
もう幼い頃の記憶でしか無いけど。
部屋に籠るとそのままベッドに倒れ込む。
どうせ同じような家柄の人としか今後も恋愛したりとか出来ないんだろうな。
どうせ大学内で好きな人とか出来そうにないからいいけど。
勝手に飲み会行っちゃおう。
朔夜にも言わず、抜け出せば行けるよね。
護衛は1人だし。
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