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「星羅、あいつが使えないのはこっちの責任だよ。けどな、お前も危機感持たなきゃ意味無いんだよ。自覚しろ、お前1人ですぐに簡単に抗争なんて始まるし、脅しの道具に使われる事。どこか行きたきゃ着いてこないやつは放って、他の奴に声かけること。わかった?」
「…ムカつく」
言ってる事全て正しい。
こういう考えを持っていて更に使えるやつだからうちのお父さんに信頼されている。
「ムカついてもなんだろうが、事実。本当昔は物分かり良くて可愛かったのに、何でこうなったかなあ星羅ちゃんは」
「そんな時ないし。朔夜だって昔は格好良かったのに。」
「バーカ、俺は今も格好良いんだよ」
「どこが」
久々にこんな風に言い合った気がする。
朔夜は少しだけ表情を和らげて、優しく笑うと私の頭をぽんぽんと撫でて横を通り過ぎていく。
本当昔からこの癖だけは直らないムカつく男。
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