はじまり

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「ちょ、ちょっと待ってよ。俺には子守とかそういうの無理だって。」 「良いじゃないか、昔は朔夜に懐いていたしね。」 「懐いてない!」 2人で抗議するもお父さんは譲る気が無いらしい。 「…手当つけようか?」 「20、これでも安いくらいだな。」 「せめて10だね」 「やっす、大事な娘守ってやんだから20くらい出せよ。」 「行く所他にあるなら生意気言ってなさい。」 「…チッ」 多分金銭の取引で朔夜は負けた、そんな所だと思う。 小さく舌打ちを零していた。
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