日和。あとがき

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猫カフェを散々楽しんで夜ご飯も美味しく頂いてもう暗くなってきた公園を散歩がてらに少し歩いていた時だった。 今日のために色々考えて予約取ってくれていたこと、私の好きなものなどを考えてリサーチしていてくれたこと、全てが嬉しくて大満足だった。 夜は冷え込むけど繋がれた右手のおかげで暖かい。 「ちょっとそこで座って話そ。」 「うん」 そこにあったベンチに2人で座る。 少し夜風に当たって寒く感じていると慧くんが羽織っていた上着を掛けてくれる。 「え、慧くんも寒いよ!?」 「良いから、優和に風邪引いてほしくないし、それにそんなに長居しないから。」 そう言いながら持っていた手提げバッグに手を入れてごそごそと何かを探している。 その様子を見ていると、何かラッピングされた少しだけ大きめサイズの箱が出てくる。 その箱を「はい」と渡されて受け取ると、重くはないけど軽くもないサイズ感に首を傾げる。 「これは?」 「誕生日プレゼント、開けてみて」 促されるまま丁寧にラッピングを剥がしていく。 ラッピングの下には予想通り箱が出てきてそれも丁寧にゆっくりと開けると、中からはピンクのテディベアが出てきた。 そのテディベアが真っ赤なハートの小さな箱を持っている。 か、可愛い…。 まさかこんな可愛らしいプレゼントを選んでもらえるとは思っていなくて驚いた。 「その中の箱も開けてみて」 そう促されて言われるがまま箱を開けると中からはハートが着いたネックレスが出てきた。 ネックレスとかそんなアクセサリーをもらえると思っていなくてその輝いたシルバーのネックレスから目が離せなくなる。
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