9章

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「優和、明日の自由行動…「あ、集合呼ばれてる。」」 何か話しかけられていたけど話を遮って聞こえないふりをした。 ごめん、かなり嫌な態度を取って。 それでも木更さんの前でも一緒に話したくなかったの。 みんなの元から離れて先に集合のとおりに並ぶ。 こんな話をしたくないって思ったの初めてだ。 私の後を翼が追いかけてくる。 「どうした、優和」 「ううん、なんでもない。先生呼んでたし。」 「…俺にそんな嘘通じると思ってる?」 「思ってないけど、なんでもないって自分で言い聞かせないと変になりそうだから。」 それだけ答えると翼はそれ以上何も言わなかった。
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