11章

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翌日、また眠れなかった。 今日の自由行動の時間はかなり長めに取られていた。 午前中はおたる水族館で、その後は小樽の赤レンガ倉庫などの散策の自由行動になる。 そして夜は戻ってきていつもどおりのスケジュールになる。 水族館では楽しく話せたほうが良いよね。 となるときちんと話すのは午後から。 そう考えてバスで揺られるまま話す内容の整理をする。 𓂃𓈒𓂂𓏸 水族館に着くと慧くんの姿を探す。 隣のクラスの列を探して慧くんを見つけると、慧くんもまっすぐこちらに来てくれた。 「…おはよ」 「ん、おはよう」 どことなく少し気まずいけど、自然と2人並んで中を進んでいく。 さすがにここで話は出来ないという解釈は一緒だったみたいで話に触れなかった。
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