11章

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水族館での自由行動を終えて1度お昼を挟んで、午後からまた散策がある。 慧くんとまた少し歩いてうちの生徒が少ない場所まで来る。 まずは話をしようって流れになって、ベンチに座ってまずは落ち着くことにした。 「まず昨日、嫌な現場見せたよね。ごめん。」 「…ううん、大丈夫。」 なんて返すのが正解なのかわからない。 嫌な現場ではあるけど、言いたいこともたくさんあるけどどこまで伝えて良いのか。 「花恋とは、本当に何も無いから。」 「何も無いって、抱きつかれてたのに?」 「…告白はされた、でも断わってるから。」 断わったんだ。 あんな美人で何でもできる人なのにな。 そんな考えが脳内にしがみついて離れてくれない。
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