11章

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「何で、私を選んでくれたの。」 「…今考えたら一目惚れだったのかな。ずっと気になってた、自己紹介のあの日から。」 「え…、自己紹介って。目が合ったあの日?」 「優和もよく覚えてるね。そう、その日」 覚えてるに決まってる。 自己紹介後、お母さんに雨降るって言われていたから本当に降るのか天気確認しようって思って窓の外に目を向けようとしたらその時に慧くんと目が合ったから。 最初自分の自己紹介の何かが気に入らなかったのかなんて思ってた。 そんな印象的に残るきっかけが合ったから、忘れもしない。 「何か綺麗だなって思って、そんな風に目を奪われたなんて初めてだったから。」 「え、本当に?私、自己紹介何か気に入らないのかなと思ってた。」 「そんな訳無いよ。」 私の言葉に慧くんがおかしそうに笑っている。 ようやくいつもの私達らしい雰囲気に戻ってくる。
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