たった1人の運命の王子様

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例えばその一部分なんだけど 「ふかせ…、くん…!」 歩くのが早い深瀬くんに少しでも追いつきたくて息も絶え絶えで早歩きで頑張って隣を歩こうとした。 だけどそれは簡単じゃなくて、思わず転びそうになってしまう。 「あっ…!」 「…!危な…!」 私のことなんて放っておけばいいのに、私の腕を掴んで転ばない様にしてくれる。 少し焦ったような深瀬くんの顔に、思わずときめいてしまう。 嫌いなはずの私の事も助けてくれるなんて…、こんな優しい人いるんだろうか。
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