19人が本棚に入れています
本棚に追加
こうして私と先生の時間は卒業まで学校がある毎週金曜日のこの時間は続いた。
よくもこんな面倒な生徒に先生は3年間も付き合ってくれたと思う。
告白なんてとてもじゃないけど当然出来なかった。
振られる事が分かっているのに告白するなんてそんな勇気私には無かったから。
言ったら傍には二度と居られなくなると思った。
どんなに忙しくても先生は毎週金曜日図書室の一角の席で私との時間を作ってくれた。
約束だからと笑って守ってくれる貴方が大好きだった。
伝えても苦しいのは分かっていて、それでも伝えられないというのも中々酷だった。
好きだと言いたいのに伝えてはいけないこの気持ちを胸の中にしまい続けるのは簡単な事ではなくて、
何度も先生に好きだと言ってしまいそうになった。
最初のコメントを投稿しよう!