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説明も少し落ち着いた所だったからか、先生もふと笑って
「どうかな、今は手の掛かる生徒が何人もいるから好きな人とか言っている暇はないかも」
なんていう先生に周りは「えー!」なんて言いながら質問が飛び交う。
私は先生のその笑顔が好きで目が離せなくなる。
「俺の話なんて聞いてもつまらないでしょ。そんな質問よりももっとこの詩について理解を深めてくれた方が嬉しいけどね」
なんて言って授業に戻ってしまう。
先生はこういう質問を飛ばされやすいけど、いつもいつも上手く避けている。
一見少し冷たく見える先生と、私は実は二人きりの秘密の時間があった。
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