私の人生を変えてくれた〈運命の一冊〉は、コチラですわ。~竜泉寺 巴 編~

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「━━━━━━…………ふっ、んぅ、あぁ、い……イく。あ、あらし……あらしぃ、もぅ━━━━……」  この燦々と降り注がれている、月光の中。  満月の光は、とあるこの隠れ家の一室を柔らかく二人を包み込んでいた。  畳の上にひかれた一つの敷布団の上で、淫らに身体を絡み合っている若き青年たち。    ちゅくり、ちゅくり、と左の胸の飾りを味わってしゃぶられると、甘い吐息が漏れるばかり。  時折に。カリッと歯を立てて甘噛みされると、ビクリッーーと身体が喜悦で跳ね上がってしまう。  ぽってりと紅くなった飾りは、ピンと上向きになっていた。  雌の色香を漂わせている快楽漬けされた、胸の飾り。呼吸で上下すると共に室内の冷気に包みこまれると、ふるりと一際主張が強くなっていく。  元々、色素の薄いピンク色は何回の嬲られたソレは、熟された桃のように濃く艶めかしく仕上がっていた。  それでも、快楽の鞭は容赦なく続く。  反対側の胸にも、手を伸ばす相手。筋肉の薄い胸をやわやわと揉みつつ、指の腹で飾りをクリクリを押しつぶす。時折、爪で触れるか触れないかくらいに引っかいたり。親指と中指でつまんでひっぱたりとアソびを入れる。    このもどかしく、狂おしい…………この熱は。━━━━より彼を色欲の海へと溺れさせていく。 「は、あぁ…………、んぅ、もどかし……、おかしくな…ちゃ、━━━ぁあッ、」  ただいま、真下で組み引かれている六つ子の長男、〈神龍時 海里〉。  彼には、妻がいる。 ━━━━━━ のにも、関わらず。この月一回の密会にて。受け入れる側として、この県外の隠れ家へと足を運んでいる。  最初のキッカケは、自宅内で相手からの一方的な行為から始まった。  痛くて堪らなかった行為は重ねていくうちに、身体だけは相手の雄を受け入れることに喜びを感じるようになっていった。  この時の海里は、自身の身体が浅ましく感じ絶望をしてしまう。  月日が経ち。とある事がキッカケで互いの気持ちを知り、心と身体が溶け合う愛を今日まで重ねている。  この愛を知ったのは、海里が許嫁と結婚した後のことだった。  それでも、この気持ちは変わらず。  それどころか、日に日に加速していく一方。止まらない。互いが想い合う灼けるような熱はこの隠れ家で、分け与えるように、貪るように、深く求め、身体を絡み合って溶けていく。 「……………可愛いなぁ、海里。気持ち良い……………?ねぇ、こうやってしゃぶられるのと、爪でひっかけられるのと。どっちが好き??」   「━━━━━━ッ!ば、馬鹿ッ!!おま……、何を言って━━━」 「いやぁ………さ。セックスを始めてから、胸しか弄ってねぇのに。海里のココさ、先走りの液で溢れっぱなしだからさぁ~~。どっちが気持ち良いのかなぁ~って気になって。へへへ……」 「━━━━━━…………知らないし、教えない。あと、ニヤニヤするな。気色悪い」 「お前さ…………、いい加減素直になれよ。さっきまで、喘いでたじゃねぇか。だったら、止めるか?」 「━━━━━━……やだ」 「~~~━━━━ッ。そんなお前も好きだよ、海里。だからさ、お互いに爺さんになってもずっと一緒にいよう」 「……………俺も。だから………、抱きつくなッ!暑苦しい!!」  海里は目の前の想い人との、この時間を幸せに感じていた。  相手が━━━━━━…………実の弟であっても。    
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