第1章

3/52
前へ
/317ページ
次へ
入学してすぐ、屋上に居る時に敦史に誘われたのだ。 最初は断ってもいたし、母親に捨てられたので、もう誰も信じないと思ってたから。 ただ、一緒に居るうちに安心感を覚え、過去にあった裏切りを話した。 すると、黒龍は『絶対裏切らない』と言ってくれた。 その時に「この人達なら信じてみよう」ってなり、仲間になった。 最初はものすごく楽しかった。 みんなで学校が終わると倉庫に行って、下っ端の子達と遊んだり、夏にはお祭りや海に行ったりもした。 あの時は信じてたし、大好きだった。 それが崩れ始めたのが、11月ぐらい。 幹部と私で遊びに行ってた帰り、女の子が襲われそうになっていた。 それが、立川 璃子。 私達と同じ学校。 男子の噂で聞いたことがある。 同じ学年に可愛い子がいるって。 顔は見た事あるけど喋ったことは無い。 助けて、倉庫まで一緒に行った。 「なんで、あんなとこいたのかな?」 優しい口調で龍也が聞いた。 「ヒック、、親と、、喧嘩して、ヒック、飛び出して、繁華街に着いたら、ヒック、いきなり、、」 そこからは何も言わなかったし、私達も聞かなかった。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

134人が本棚に入れています
本棚に追加