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「敦史、どうする?俺達が助けた以上、敵対してるとこは、仲間だと思ってるだろ」
大智が聞いた。
「仲間にする。第二の姫だ。それでいいか?」
同意を求めるように、みんなに目を向けた敦史。
みんなは、頷いてた。
「いい、の?」
まだ少し泣いてる璃子。
「あぁ。女同士仲良くしたれよ、蘭羅」
「よろしくね、璃子ちゃん」
「う、うん」
まだ璃子ちゃんを完全に信じていない。
それから、璃子ちゃんもみんなと行動をとるようになった。
璃子ちゃんは、だんだんみんなに馴染んでいった。
私は正直言うと、璃子ちゃんが苦手。
見た目はそこら辺のギャルとかわらない、濃い化粧に香水。
そして、ぶりっ子。
最近、みんな璃子ちゃんに構うようになっていった。
一緒に行動するけど、前みたいにあまり楽しくない。
前まではみんな帰り送ってくれたのに、今はそんなのなくなった。
璃子ちゃんがきて1ヶ月が過ぎだ時、呼び出された。
「蘭羅ちゃんさ、姫辞めてくれない?」
ニコッと微笑みながら言う璃子ちゃん。
「え、なんで?」
「だって、今のみんな誰も蘭羅ちゃんの事みてないじゃん?それに姫は1人で充分なの。だから辞めてくれない?」
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