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「お疲れ様です、お先に失礼します」
終電にはなんとか間に合いそうだったこともあり、急いでタイムカードを押した私は更衣室に向かって。
すぐに着替えを済ませると、足早に病院の廊下を進みエレベーターに乗り込んだ。
腕時計を確認すると、終電に間に合うかどうかのギリギリの時間で、急がないと乗れないかもしれない。
そう思った私はエレベーターが一階に着いた瞬間、そこから勢い良く飛び出した。
「うわっ!びっ…くりした」
だけど目の前にいた男性にぶつかりそうになったことと、その相手がまさかの大和先生だったこともあり、急がなきゃいけないことも一瞬忘れ、思わず足が止まっていた。
「お、驚かせてすみません…」
「どうした、そんなに慌てて」
「あ!そうなんです、今めちゃくちゃ慌ててるんです!急がないと間に合わないので失礼します!」
終電時間ギリギリということを思い出した私はそう言いながら軽く頭を下げると、急いで駆け出した。
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