春待ち

1/1
前へ
/1ページ
次へ
この世で一番偉大なもの この世界で一番早くて一番遅いもの 一番無視されて、一番悔やまれて けれどそれなしでは何も出来ぬ―― 古いロシアの謎々ですが この時季になるといっつも思い出すのです 町の灯りは 千年続くでしょうか? 人がいなくなったとしても 自然だけは どんな形であれ 残り続けるのだろう その時初めて わたしたちのやって来たことの 本当の意味が分かる 何が残せるかなんて分からない それでも何か残したいと 足掻く、人が好きです * 故郷の、天領祭りの夜。 竹灯籠の優しい灯かりを見ながら作った詩でした。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加