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これは、むかしむかしのおはなし。 まだおひさまが出てくるちょっと前、ぼくは泣きながら歩いていた。 ぼくはまだちっちゃくて、その時わあわあ泣いていた。今となっては、それが悲しかったからなのか、なんだったのかはわからない。 着物はどうしたのかだらけで、足はだ。一人でとぼとぼとあぜ道を歩いていると、前から、ひとりの人が歩いてくるのが見えた。
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