When I was with you

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*  千夏に呼ばれて、教室を出ようと机の間をすり抜ける。 「あきー、バイバーイ! 明日ね!」 「うん、また明日!」 「明日、泣くなよー」「あはは、わかってるって!」  友達がかけてくれる言葉はいつもと全く変わらないようでいて、いつもと違う緊張感が混じっている。 それはあき自身にも言えることで、気を抜くと今すぐにでも泣いてしまいそうだ。 「あきー、帰りどうすんの?」 「今日は春希と帰るんだー! 千夏っちゃんと冬人くんと四人で」  春希と口にするだけで心が弾む。 あきは春希のことが大好きだ。 そんなあきに、友人があきれ顔でため息をついた。 「そっか。春希くんと……ちゃんと話しなよ?」  心配してくれているのが痛いほどにわかって、あきはまた泣きそうになった。「……うん、わかってる! じゃまた明日ね」  明日、あきたちは卒業する。 あきの高校生活が、終わる。
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