認められない

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────Side Shino. カーテンの隙間から陽の光が漏れていてその光に当てられて目を覚ます。 いつの間に寝てしまっていたのか記憶が無い。 「(咲人は…?)」 そう考えると枕がいつもと違って、前に腕が回ってきてるのを感じる。 そう言えば、私いつベッドで寝た? 慌てて後方を確認すると咲人が眠っている。 何で私咲人に抱き着かれて…? 吃驚と困惑で頭が回らない。 「さ、咲人?」 「ん…、何、ゴソゴソ動かないで」 そう言いながら私の体をぎゅっと抱きしめてくる。 「何してんの。これ。」 「しぃが俺の手繋いで寝落ちしてたから、ベッドに引き込んで一緒に寝てた。」 「ふざけんな!離せ!」 そう言いながら咲人を押して、体を離す。 看病はしてたけどそこまで許した記憶はない。
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