認められない

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昼過ぎ、咲人と一緒に帰省してきて地元では夏帆ちゃんが迎えに来てくれていた。 「おかえり~!美乃ちゃんごめんね、昨日咲人熱出てお世話してもらったって!咲人は、大丈夫なの!?」 「大丈夫だから。落ち着いてよ。もう18の男が熱出て死にかけたりしないって」 「美乃ちゃんにお世話になっておいて何言ってんだか。本当生意気」 そう言いながら夏帆ちゃんは咲人の額を指で弾いていた。 うちの両親は相変わらずこの時間は共働きで駅まで迎えに行けないと夏帆ちゃんが迎えに来てくれたみたい。 別に自分で帰れると言ったけど、家近いしお世話になれと言って聞かない両親の言う事を大人しく聞く事にした。 「夏帆ちゃん、ごめんね。私まで」 「何言ってんの。というか車運転してきたのは雅だから。」 「あ、そうなんだ。雅くんは?」 「お手洗い。もう少しだけ待ってね」 雅くん、苦手なんだよな。 良い人なんだけど、なんとなく鋭い所とか凄く苦手。 最近咲人が雅くんに似てきたのもあって、特に苦手意識を感じているのかもしれない。 「結愛は?部活?」 「そう、美乃ちゃんに会いたがってたよ。」 「嬉しい、私も結愛に会いたい」 そんな風に話していると、遠くから雅くんが来るのが見える。 「あれ、着いてたんだ。おかえり」 「雅くん、久しぶり。お迎えありがとう」 「こちらこそ、咲人がお世話になったみたいで」 「2人して、もう子供じゃないんだからやめてよ。しぃへのお礼ぐらい自分でするって。」 咲人の照れくさそうな顔に夏帆ちゃんは呆れた様な顔をしている。
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