認められない

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「ひとまず帰りましょ。美乃ちゃんも疲れただろうし」 「だな、まっすぐ家で良い?」 「あ、うん。大丈夫。」 雅くんの問い掛けに返事をして、駐車場に向かう。 いつまで経っても隣を歩く雅くんと夏帆ちゃんがお似合いで思わず見惚れてしまう。 2人は家族になる前にどんな恋愛をしてきたんだろう。 だって、夏帆ちゃんと雅くん全然タイプが違うし、どういう風に惹かれ合ったのか想像もつかない。 夏帆ちゃんはどうやって雅くんを好きだって自覚したのかな。 私は今、咲人の事が分からないから。 この気持ちをどういう風に受け取っていいのか、流していいのか分からない。
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