夏帆と雅

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「み、雅くん。いつから話聞いてたの。」 「咲人と変わりたくない~ぐらいから?咲人が美乃ちゃんに近寄りたいって思ってる限りずっと平行線なんじゃない?」 「ちょっと人の話盗み聞きやめなさいよね」 「俺の家でもあるんだから、ここで話すなよ。」 そう言いながらコーヒーマシーンにカップをセットして淹れている。 咲人と話すは、梨香も言ってたけど、どうやって何を? こんなの今更照れくさすぎて仕方ない。 「話すって、何をどうやって。」 「今のそのまま言ってみれば良いんじゃん?咲人も理解できない程馬鹿じゃないでしょ。」 「あんた、相変わらず言い方…。女の子は複雑なのよ。」 「いや、だからさ、すぐ付き合うとか答え出さなくて良いじゃん。わかんねぇから待ってって待たせとけばいいんだよ咲人なんて」 雅くんの言い方が可笑しくて何だか笑ってしまう。 すぐに答えを出さなくて良いと言われて気持ちが楽になった気がした。 咲人、ちゃんと伝えたら分かってくれる? 答え出すまで待ってって言ったら待ってくれる?
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