待てない

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数時間後、咲人の我儘通りラーメンを食べて家に戻ってくる。 手を洗うと私はそのまま座らずお米を炊く事にした。 咲人は自分の部屋に荷物を置くと、相変わらず合鍵を使ってそのまま我が家に上がり込んでおかずを冷蔵庫にしまっている。 同棲中のカップルじゃないんだから、勝手な事すんなと何度言ってやりたくなったか。 夏帆ちゃんのおかずは私も助かるから文句は言えない。 明日の朝分と冷凍する用で少し多めに炊いて部屋に向かうと咲人はベッドに座りながらテレビを見ている。 「…てかあんた今日泊まるつもり?」 「え、当然じゃん。今日の話し合い長期戦覚悟だし。」 「馬鹿じゃないの!帰れ!」 そんな長期にするつもりこちらには毛頭無い。 でも、今の言い方で分かったのは咲人は、私からの話を咲人にとって悪い話だと思ってるって事。 それでもちゃんと話は聞こうとしてくれるんだな。 変な所優しかったりして調子が狂う。 ベッドで少し間を開けて咲人の隣に座ると、咲人はこちらに向く。 「話、なんだけど。」 「そんな緊張すんなよ、こっちにまで移る。」 そう言いながら私の手をぎゅっと握ってくる。 「手繋いだら余計移んない?」 「半減するかも」 おバカな発言が止まらない咲人に少し笑って、正直に思ってる事を伝えようと口を開く。
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