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「宮澤賢治のような哲学する童話や小説を書きたい」というのが彼の友の口癖だった。
その友が天に召された。
どうすれば友の遺志を継げるだろうか。
途方に暮れた彼は図書館で宮澤賢治のコーナーから一冊の本を見つけた。
相川良彦著の『賢治の見た夢』 日本経済評論社
運命の出逢いである。
天上で友は宮澤賢治に逢っているだろうか。
何を話しているだろうか。哲学談義だろうか。
それを想像する手がかりになりそうな本である。
文学は死者との対話だと聞いたことがある
宮澤賢治も友も天に召された
今 新たな文学が始まる
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