01 嘘でしょう!?散ってる ※

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 この言葉は、いつ聞いたものなのだろう。  何回も繰り返し聞いた気がする。    朝の光がゆっくりと部屋を照らし始め、眩しさに目を細めながら私は目を開けた。    えぇっ……?  ここどこだっけ。  ふと目の端に褐色のものが目に入り、私はギョッとして飛び上がりそうになった。  ひっ……ひと!?  人だ!  知らない人だ!  いや?  知らない?  いや?  知っている気がする。  何となく見覚えがある……っ!?  すんごいイケメンだ。でも、裸っ!?  私はその瞬間、ゾッとして自分の体を見た。服を着ていないんですけどっ!!!  私は公爵令嬢だ。長女だ。  昨日は……うわぁ……思い出した。婚約破棄されたんだった。で、家を飛び出して、ほんで……見知らぬ高級サロン見たいなところに紛れ込んで、知らない男性に愛を告白されて、やけ酒を飲んで……記憶がない。  でも、裸の彼が記憶にある。私のカラダを気持ちよくさせてくれ……!? 「きゃっ!!」  私は思わず叫び声を上げた。 「な……なんだよ、朝っぱらから」
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