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アラン王子はしかめた顔で言った。
「リジーにしか勃たない」
「は?」
「え?アランなんて!?」
これにはヨナン妃も驚いた顔をしてアラン王子を見つめた。
「もー、だめ。リジーじゃなきゃだめ」
呂律がまわらなくなってきたアラン王子は、私にそうささやくと、後ろにひっくり返って、気を失うように寝入ってしまった。
今、私じゃないとたたないって言った!?
今、言ったよね!?
そういうことだよね……?
あの最初の夜、ことの最中に「愛している」って何度も言われたような気がしたけれど、こんなに軽い男なら、絶対に気のせいだと思っていたけれど、そういうことなの?
私としかできなくなってたってこと!?
きゃーっ!?
責任重大じゃない。
私、にやけるのをやめなさいっ!
はしたないっ!
「なーに、にやけちゃって。アラン、そんな事になってたなんて……」
へーっとヨナン妃改めイザークは、ぼんやり宙を見つめて考え込んだ。
だが、突然色っぽい顔で私を見つめて、私の耳に息を吹きかけたヨナン妃。
いやっんっ
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