11 だめ。リジーじゃなきゃダメなの

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 アラン王子はしかめた顔で言った。 「リジーにしか勃たない」 「は?」 「え?アランなんて!?」  これにはヨナン妃も驚いた顔をしてアラン王子を見つめた。 「もー、だめ。リジーじゃなきゃだめ」  呂律がまわらなくなってきたアラン王子は、私にそうささやくと、後ろにひっくり返って、気を失うように寝入ってしまった。  今、私じゃないとたたないって言った!?  今、言ったよね!?  そういうことだよね……?  あの最初の夜、ことの最中に「愛している」って何度も言われたような気がしたけれど、こんなに軽い男なら、絶対に気のせいだと思っていたけれど、そういうことなの?  私としかできなくなってたってこと!?  きゃーっ!?  責任重大じゃない。  私、にやけるのをやめなさいっ!  はしたないっ! 「なーに、にやけちゃって。アラン、そんな事になってたなんて……」  へーっとヨナン妃改めイザークは、ぼんやり宙を見つめて考え込んだ。  だが、突然色っぽい顔で私を見つめて、私の耳に息を吹きかけたヨナン妃。  いやっんっ
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