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ベッドで目が覚めた私は、マリーに身支度を手伝ってもらって、急いで朝食の席についた。
国王と王妃が食事の間に入ってくるまでには、私は間に合った。
ふーっ。
ほっとした。
だが、アランとヨナン妃(偽物のイザークの方)はまだだった。
「おぉ、2人とも二日酔いで来れないらしい」
国王と王妃はヒソヒソと話して微笑んでいる。私は2人が飲みすぎた現場にいたので、それは来れないでしょうと納得して、すました顔でスープとフルーツをいただいた。
国王と王妃は、2人が非常にアツアツで嬉しいと話しているが、私は真実を知っている身として平然としていた。
国王よ。
2人はほんとーっに、ただの二日酔いだ。
アツアツな訳がない。
訂正したかったが、グッとこらえた。
それにしてもだ。
ヨナンは凄すぎる美女だ。
アラン王子の初めてを奪った美女。
アラン王子を弄んだ絶世の美女。
彼女はそれだけではない。
アラン王子に嫁ぐのは嫌という理由で、男を身代わりに花嫁として差し出した。
死ぬほどアラン王子に惚れてるイザークを花嫁の身代わりに差し出したのだ。
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