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なんちゅー女。
初夜でバレたと言うが、バレて当たり前だろう。
バレる前提で、自分が初めてを奪ったアラン王子なら、入れ替わりを暴露せずに全て受け入れると計算している所が、もう悪どい。
アラン王子の初めての相手がそんなヨナンというだけで、嫌な気分だ。
嫉妬してしまう。
それなのに。
あんなイケメンのアラン王子の花嫁になるのを拒絶して、わざわざ男のイザークに女性のフリをさせてまでアランのそばに来たくなかったくせに。
なんで今更?
私は無表情をキープしていたが、だんだん腹が立ってくる自分を抑えるのに苦戦し始めた。
手が震える。
私が恋焦がれるアラン王子。
私にだけ勃ったなんて、本当に今でもそうなの?
あんなに絶倫なのに?
あんなにエッチが上手いのに?
あんなに逞しい胸板と腰使いを……。
やだー。
アラン王子の両親のいる朝食の間で私ったら何を……。
おほほ。
とほほ。
本当にいや……。
アラン王子が奪われるなんて、イヤ。
私は宣戦布告をしようと決めた。
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