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「エリザベス、そんなに焼くな。第二妃にエリザベスを絶対に迎えると言い張ったのはアランだ。なぁ?王妃?」
「えぇ、本当に突然のことで驚きましたわ。ここだけの話、別の令嬢が第二妃として選定されていましたのよ。それをアランが土壇場で強行反対をして、そして、挙式も早まりましたの。私たちはあの日の朝、アランが第二妃をあなたでなければ、王座を捨てると言い出して、アランに説得されましたのよ。でも、あなたとアランの様子を一目見て、国王と私は胸を撫で下ろしました」
へ?
別の人が第二妃のはずだった?
つまり、側妃になるはずだった別の令嬢がいるということ?
知らなかった。
そんなドラマがあったなんて。
私は国王と王妃に励まされたようだが、逆に不安になった。元々は別の令嬢が第二の妻になるはずだったところを、私が偶然酔っ払って処女を散らしたことで、その座は私の元に転がり込んだ。
今頃、その令嬢はどう思っているのだろう?
ヨナン妃ことイザークに後で聞いてみよう。
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