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その終電が通った後、誰にも見えない電車が通る。
その電車に乗っているのは、いつも小さな男の子や女の子。
寝ているはずの子供たち。
そう、それは子供たちの夢の電車。
夢の中で冒険するために彼らの夢に現れる電車。
停車駅は彼らの夢の中。
子供の頃は停まるけど、大人になるにつれて、電車が停まらなくなる人が多い。
それはきっと、夢を見るような暇もなくなるからかしら。
私の所にも最近電車が停まらなくなった。寝られない日々が今は続いている。
でもそれは決して悪いことばかりでない。
今はすくすくと寝息を立てている小さな手が私の指をぎゅっと握った。
彼の夢にも今頃電車が停まっているかしら。
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