プロローグ

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プロローグ

 ずっと見ていた。  夫と夫の妻になるはずだった女性と、夫の息子。  夫はわからないけれど、女性と息子は気づいていたと思う。  私が見ていることに。  そして、私も気づいていた。  夫の息子が私を見る目が、嫌悪や憎悪ではなく、哀れみだということに――。
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