1-3  出会いは|『妖精館《アルフヘイム》』にて

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 変に彼女たちにぶら下がって、業界が目当てで接近したなんて思われたくない。 「少し肌寒くなったな」  そうひとりごちて、僕はしんとした夜の空気を吸い込みながら、ビル群に切り取られて窮屈そうにしている秋の星空を見上げて、とぼとぼと駅を目指して歩き出した。
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