2.男
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その日は、男は絵を描かずにニナの身体を求めて来た。 ニナは受け入れた。 男の様子がいつもと違うと思った。 「どうしたの」 「なんでもないよ」 お互いに、無理をしないでいられるようでも、ニナも男も肝心な事は話さなかった。 ニナは、それ以上聞かない。誰にでも、そう言う事もあると思っていた。 その数日後。 ニナがいつもの様に男の部屋へ行くと、男の姿はどこにもなくなっていた。
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