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君は誰の子、根暗の子
「おっ?根暗だ!根暗!!今日も、気持ち悪いな?」
「本当だ!!き〜も〜い〜!き〜も〜い〜!!」
私、根暗ミク。今年で、10歳になる、女の子。今は、亡き、母親の遺伝で、白髪が目立つ娘だ。
可愛いわけでもない。
クラスでは、花壇にお水をあげる役、植物係を任されていた。
みな、やりたがらない。
だから、私が、やらされている。
みんなから、嫌われている。
なにもしていない。
なんで?なんで??なんで???
分からない。
考えても分からない。
みんな、私をイジメる。
誰も会話しない。
靴を隠されたり、弁当箱も、隠されたり、とにかく、私のモノを隠す。
男性の先生も、私を嫌っている。
だから、イジメはなくならない。
今日も、イジメられる。
わざと、クラスメイト達は、私の足をひっかけ、転ばして、私の給食をダメにした。
男性先生は、「トロいお前がダメ。お前、片付けろ!!」
もう、慣れた。
本当に、私は、1人だ。
ツライ。辛い。つらい。
「…………ママ。………会いたいよ?なんで、死んじゃたの?…………もう、イヤだよ??…………私、本当に、ツライの………うぅ。うぅ!ぐす!!」
今日も、トボトボと、歩き、自宅に向かう。
「…………ただいま。………?」
誰も、いない。
テーブルに置き手紙を見つけた。
「今日は、親子3人で、外食してきます。適当に、ご飯食べてください。追伸、食べるなら、賞味期限切れを、先に食べろよ?」
「…………あぁ。パパ達、外食か。…………私って、そんなに、気持ち悪いのかな?」
家は、家族4人だ。
ママが死んでしまった時に、パパは、再婚した。
新しい、ママは、私を嫌い、そして、義理兄が出来た。まだ、高1だ。
学校にも、自宅でも、誰も、私を気にかけない。
「…………つらいよ?…………死んだら、ママに会えるのかな??」
そして、私は、6年前に賞味期限が切れた、レトルトの中華丼を、1人、食べる。
お風呂も、入る。
現在、18時00分だ。
「…………あそこに行こうかな?」
そう。私の心を落ち着かせる、お気に入りの場所だ。
すぐに、出かけた。
まだ、日が昇っていて、明るい。
自転車に、飛び乗り、向かう。
その、場所の名前は、「多樽供養寺」
その、供養寺は、ママと、よく、行っていた、想い出がある場所だ。
みんな、この供養寺を怖がっていた。
なんでだろう??
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