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「咲良の声が聞こえると思ったら産婦人科の回診か。金森さん、具合はいかがですか?」
金森さんと話していたら、病室に大和くんが入ってきた。
「大丈夫です。ありがとうございます」
ブルーのスクラブに白衣を纏った大和くん。
格好良すぎて胸がときめいてしまう。
「傷口の痛みもない?痛み止めの点滴効いてる?」
「はい。我慢できる程度の痛みしかないです」
爽やかな笑みを浮かべて金森さんと話す大和くん。
思わず魅入ってしまった。
「大和先生、赤ちゃんと同室させてあげたいので金森さんを産婦人科に移動させる事、できませんか?」
執刀医の大和くんに直接聞いてみる。
「心臓の様子をエコーで定期的にみないといけないから難しいな。まっ、産婦人科にもエコーあるし、俺が回診に行けばいい話だから副院長の許可が降りたら移動していいよ」
大和くんの神対応。
赴任して3日目だけど予定オペのスケジュールはびっしり埋まってる。
多忙な中、時間を作って産婦人科の病棟まで来てもらうのは申し訳なく思うけど、赤ちゃんと金森さんを一緒に居させてあげたい。
「美里副院長に確認して内線かけます」
「了解。じゃ、俺、行くわ」
大和くんは優秀すぎるぐらい優秀な医者になっていた。
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