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プロローグ
セックス恐怖症
初体験の相手がとんでもない巨根な持ち主で強烈的な痛みに見舞われた事がきっかけに、私は陥ってしまった。
誰もが羨む眉目秀麗な細マッチョな大学の憧れの先輩。
初めて心底好きになった人。
大学卒業後に関係を持ち、初期研修で彼が多忙になった事をいい事に会う回数が減り、
『咲良、もう俺の事、愛してないだろう』
『愛してるよ。……だけど、これ以上関係を続けるのは無理』
『わかった』
会うたびに体を求めてくる彼を私が拒絶し続けたから、別れる事になった。
彼のために強烈的な痛みに耐えてでも応じるべきだったのか、産婦人科医を目指している私はどうするべきだったのか、後悔からか、いまだに苦悩していた。
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