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「……」
『……』
落ち着けー、あたし。
とりあえず、この……さんはあたしを食べないらしいから大丈夫?だ。
まずは
「あのー」
『……』
無視かっ!!
さっきまであれだけ喋ってたのにっ!
急に無視かっ、この鳥モドキッ!!
『我は鳥ではない』
「喋れるんじゃん!!喋れるのになんで無視した!?」
傷付くだろーがっ。
このあたしの、ナッウィーブな心にヒビが入……
『煩いからだ』
「あっすみません」
「『…………』」
煩い!?
マジか……。
あたし……煩かったのか……。
『気付いてなかったのか!?』
「まだ静かな方だし」
『アレで!?』
お?
絶句か?
絶句してるのか?
「それでー」
『……なんだ』
ふっ、勝った。
じゃなかった。
「えっと……」
鳥とか、鳥モドキとかって呼んだら怒るし……
ならばこれしかないだろう!
「貴様は」
『貴様っ!?』
「のぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!!??」
鳥モドキが口をパッカーンと開けたもんだから!!
また空へ投げ出されたよね!!
落ちるよね。
鳥モドキが低空飛行だったため、さっきよりも地面が近いっっ。
南無っ!!
覚悟を決めた……が
グワシッ!!
「のごしっ!?」
再び鳥モドキに咥えられる。
「なんだ、なんだ!?離す気がないなら離すんじゃないよっ!!」
コンニャロー!!
何回命の危機に遭遇すればいいんだ!!
何回お経を唱えればいいんだ‼
『貴様が』
「貴様っ!?」
さっきと逆である。
『と、言うからつい』
「名前知らんし」
『貴様っ!!』
「貴様!?あたしの名前は祭です!」
『我はっ』
「我は??」
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