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「あああああああああああっ」 おばちゃんが用意してくれたカゴ付きカートにしがみついて悶絶。 「ああっごめん!!ごめんよ、マツリちゃん!!これ食べて許して!!」 「ぬぐぐ……ごめんです……もご!?」 悶絶するマツリの口にパート店員加代が食べ物を突っ込んだ!! あら不思議!! ギックリ腰が治 るかっ!! 皆わかってただろうと思うがっ!! そしてこんな食べ物で許されると思う…… 「うまっっ!!」 素晴らしく、うまかった。 試食とは思えぬほど、うまかった。 良い肉のステーキを試食に出すとは……大丈夫か? このスーパー。 ここがなくなったら困るぞ!? マツリは混乱した。 ギックリ腰は治らなかった。 「でしょでしょ!!ホラ、もう一個お食べ!!」 「もごっ!?」 加代は再び、マツリの口にステーキの試食を突っ込んだ!! まだ入っとるというに!! しかもさっきとはタレが違うのか、お口の中がカオスにっ!! むしろマズ…… 「ほら、早く買い物してらっしゃい!!たくさん焼いて持って帰れるようにしといたあげるから!!」 「おばちゃん!!」 女神かっ!? これは夜食になるっ!! さっきのは帳消しでいいさ!! 「さすが、おばちゃん、太っ腹っ!!」 「誰が腹が太いって!?」 !? 意味がっ ブワッチーーン!! またしても背中を叩かれる‼ 「いだぁぁぁぁぁっっ!!」 加代ーーーーーーっっ!! "懲りねぇなっ!!" 痛さの中で、薄情な幼なじみの声を聞いた気がしたー。 ガラガラガラガラ~~。
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