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クライアントに連れて行って貰って気に入って会員になったラグジュアリーホテルの最上階にあるBAR STAR LIGHT。
「葛西誠治、私のきらきら時代の5年、返せ!!結婚しようって言ってたのに社内の女とワンナイトラブしてデキ婚するなんて、最低過ぎるよ!!」
聞き上手なバーテンダーに鬱憤を聞いて貰う。
度数高めのカクテルを浴びるように飲み、ホテルに部屋をとってふて寝しよう。
「ヤケ酒は体に悪い。マスター、シンデレラをお願い」
私の隣に誰かが座る。
横を向いて見ると仕立てがいい高級感漂うスーツを着た男性がいた。
アルマーニに革靴にパテックフィリップの腕時計を身につけた大金持ちと思われる男性。
眉目秀麗な顔立ちに長身で引き締まった体をしていて、仕事ができるオーラを放っている。
「5年付き合っていた恋人がワンナイトラブの相手とデキ婚するんです。もう辛くて呑まないとやってけません」
カウンターの机に伏せ、泣き崩れる。
余り騒ぐと出禁にされるかもしれない。
だけど、耐えられなかった。
「では、私と一夜を共にして、私とデキ婚しませんか?」
「……エッ!?」
超絶イケメンからの夢みたいな提案。
見た目だけでなく超金持ちそうな身なりに惹かれてしまう。
「私もワンナイトラブしてデキ婚する!!」
結婚を考えていた恋人に振られやけ酒をした後、私はとんでもない事をしでかしてしまった。
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