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不穏な予感
あたしの胎内には、どろどろとした
ヒトのおぞましさが間違いなく蠢いていることを
あたしは厭というほど自覚している。
だから、それから目を逸らし続けてきた。
要はあたしもイイ子ぶりっ子エエカッコしいなわけだ。
周りには中身バレバレなんだろうけど。
カッコ悪。
魔改造、の話を書いていて、
あたしは自分も魔改造
というか、逃げんなあたし的な踏み出しをしようと念った。
怖いの大嫌いでビビり大魔神なあたしがホラーに挑戦なんて、結構思い切ったのだ。あたしとしては。
それに対してリアクションをくれた令草さんに、
うれしい気持ちと共にあたしは
闘病記であまりにもあたし個人の主観と心配を押し付けたページコメントをしていたのではないか、という
あたしの勝手な謝りたい気持ちをメッセージした。
それへの返事として、そんなこと感じたことはない、真心を感じていますよ、信頼とはそういうものです、といったコメントを返してくれた。
本当にこの人は、凄い。そう思った。
巧くは表現できないけれど
凄い、と。
でも。
実は、その辺りからあたしは、認めたくない不穏な予感がざわざわと胸に蔭って来ていて
それを意識して感じないように、逃げ続けていた。
父親の闘病をみていたあたしは
闘病記に綴られる病状や言葉を噛みしめる度にその不穏な予感を自分の頭から引き剥がして破り捨て、
どうか今は頑張りすぎないで、でもしたいことをしたいうちにして欲しい、少しでも苦しく無いように、自分らしく生ききって欲しい、でもなにより出来るだけ長く共に存在したい。
そんな想いがぐるぐるするのを、必死に抑え付けていたのだ。
明らかに辛そうな中なのに、あたしのダークサイド覚書の 闇色きらり で
頭蓋骨が軋む、あたしはなんだ?ガシャドクロ、あれだ。みたいな駄文に
ガシャドクロ同士どうもならんことに慣れるか?
と
暖かくて薄くて軽くて汗をかいても冷えない腹巻きが欲しい、なんていうアホな話に
必要だ
と、ページコメントをくれたのが
あたしが受け取ることができた
彼の最期の言葉だった。
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