星になる

1/1
前へ
/10ページ
次へ

星になる

ユウさんの更新で彼が星になったことを知ったとき。 自分でも信じられないくらい自然に あぁ、やっぱり。 と思った。 ねこみちで書いていた風の唸り声 何かを語りかけるように ひっきりなしに唸り続ける風音が どうしても気になって、ざわざわして あたしはあの晩眠れなかった。 その後、彼の親友により 彼が待ち望んでいたねこバスが 間に合った事を知り、 それにも あぁ、やっぱり。 と思ったのだ。 あれはきっと 器を脱ぎ捨てて ねこバスに乗りこんだ令草さんが 思う存分ねこバスを駆って 声にならない歌を謳いながら ねこバスから身を乗り出して 思いっきり(はし)り廻っていたのだろう、と。 行きたい処をひととおり廻りきってから 振り回されてちょっと疲れて 目つきが若干悪くなったねこバスに 笑いながら謝り、そして何回もお礼を宣べながら 虹の橋を渡ったのだろう、と。 そして 寂しいけれど、また逢いましょう。 虹の橋のたもとで、 と。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加