1人が本棚に入れています
本棚に追加
死ぬ時を知ったら心が楽になった
「来年の桜は見られないでしょう」と、医者に言われた4月16日。39歳の誕生日だった。
最近、やたらと咳がでるな…とは思っていたけど仕事が忙しくて中々病院に行けなかった。
暦通り働いている私は、上司から
「ちゃんと病院に行ってこい」と促されて初めて行った。
でも、手遅れだった。
検査をすれば必ず不正脈が出て再検査になるが、結局は正常の範囲内だった。
今回もそうだと思ってたけど、本当に私の心臓は元気を失っていた。
普通なら泣き叫び『どうして自分なのだろう』などと思うのだろう。
だが私は一癖ある人間だ。
そんな事を言われて涙も出なければ悲しくもなかった。
空を見て光を浴びながら心底『笑顔』になった。
私は飽きていたんだ。
『生きることに』
毎日、差別やモラハラのキツイ言葉を浴び、兄妹とは比較され、居場所が分からなくなっていた。
「あと1年か…ふふ、何をしようかなッ🎵」
自分から死ぬのではない。に勝手に人生終われるのだ。
そう思ったら全てから解放された気分になった。
私の命の期限はあと12カ月。
最初のコメントを投稿しよう!